六甲山縦走コース・キノコ観察・9月・コガネキクバナノイグチなど
毎日、山に登っていると日々の自然の変化を感じます
9月も半ばになると六甲山縦走コースの菊水山ではこれまでいたアブが姿を現さなくなり
顔や耳に飛び込んできたコバエもいなくなってきました
ちなみに人間の耳垢はにがいのですが、これは虫が耳の奥に進入するのを防ぐ為です
人間の機能や自然免疫は実によくできています
さて、もう一つの変化は雨が降り続き、じめっとした森の中を歩いていると
土の中から顔を出すキノコたちです
その地下の部分に菌止体(きんしたい)と言って、キノコの本当のからだの部分があります
土の上部にある、我々が普段、キノコとよんでいる部分は、種で増える植物でいう花にあたり、子孫を増やす役目があります
菌止体(きんしたい)に対して、きのこの部分を子実態(しじったい)といいます
このしじったいから胞子を飛ばして、子孫を増やします
さて、今日の六甲山縦走コースで出会ったきのこたちを紹介します
コガネキクバナノイグチ。ハイキングコースの日陰でじめっとした箇所で見つけました。マツの枯れ木の上に生えていました。
ベニイグチ(紅猪口)と思いきや、コガネキクバナノイグチ。小さいのでわかりにくかったですが2、3日後に確認すると、赤いひび割れした傘の特徴が出てきたのでわかった。それが下の写真です。
キクバナイグチは、最近3種類に再分類された。2015年に発表された論文の解説はこちら。傘下の黄色い特徴からコガネキクバナノイグチと分かった。
分類された3種類から,コガネキクバナイグチは,傘の肉が黄色を呈するので,傘の肉が白色を呈するキクバナイグチとヒビ
ワレキクバナイグチから容易に区別することができるという内容。小さいうちは分かりにくいが、ある程度成長する段階で目視で判別できる事が日々の観察から分かった。
ノウタケ。パンのようにふっくらとした外見が特徴です。
ヌメリイグチ。下水道処理場近くのハイキング道で大きなヌメリイグチを発見しました。普段から道よこのコンクリート壁に苔がむし、日の当たらないじめっとした湿度の高い場所でしたので、キノコが発見できないかと思いました。その名の通り、かさの表面がヌメッっとしています。くきにはアリやハエなどの虫が集まっていました。
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