【2020映画】オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡・コーチの目のくまが全てを物語る
新体操王国ロシアの金メダルに対する執着を描いたドキュメンタリームービー
主人公はリオリンピックで金メダルに輝いたマルガリータ・マムーン(通称・リタ)
テキーラをベースとするカクテルの名前はロシアでは流行りなのだろうか
まあ徹底的に追い込まれる
ここまで追い込むのかってくらいに追い込む
全てはロシアの勝利のため
リタはバングラデシュの父とロシア人の母の間で生まれた
多分だけどアジア人の勤勉さみたいなものが彼女には備わっているのではないか
もう1人、ライバルで親友のヤナ・クドリャフツェワも出演するが
手足の長さ、肌の色の違いが鮮明に映る
しかし、彼女の強みはその勤勉さで、感情を内に込めて練習を続ける
病気がちのお父さんに電話をかける話の中身から、多分彼女が家族の生活面を背負っているのだろう
そんなハングリー精神も見え隠れする
一方で、ブランド服に身を飾ったロシア新体操会の総裁で全権監督のイリーナ・ビネル(1949年生)が凄まじい言葉を連呼する
イリーナ同席の試写会では、あまりにも汚い言葉で彼女から編集を求められたほど
最後にリタの金メダルのシーンを見せられ、「全てはロシア」の為にという事で
彼女の努力の理由をもとに映画監督から説得され、納得したらしい
イリーナの言葉は激烈だ
ビビるな、ビビるんんじゃない。くそ。帰っておしまい
ブレてるんじゃない。ブレているんだよ
そしてもう直接的に指導する一方で関節的に指導する
イリーナと同じくウズベキスタン出身のコーチ、アミーナ・ザリポワ(1976年生)
彼女の目のくまに注目して欲しい
どれだけ追い詰められているかがわかる
多分、眠れないんんだろうという事が推測される
リタにしても、自分を迫られるより、コーチを責められる方が辛いだろう
で、このアミーナがいつもリタに私たちはチームよ
絶対にお互いに裏切らないの
そして、抱き合い、おでこにキスをする
叱咤して、キスをする
イリーナも本当に良い出来の時は「今日のあなたは別次元」とキスをする
まるで犬をしつけるように、「飴とむち」を繰り返す
叱咤して、キスをして、ハグをする
イリーナはアミーナにキスとハグをしすぎるとまた怒声を浴びせる
「ベタつくんじゃないよ」
選手を育成するのにほど良い距離感で「叱咤し、キスをし、ハグをする」
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