MBA vs. MSc 違いは? 【ダブルディグリー留学での学位を比較】
ダブルディグリープログラムを検討されている方で、どういった学位が取れるのか気になる方。MBAとMScの違いってなんだろう?海外のビジネススクールへの留学を検討されている方。国内のビジネススクールからダブルディグリープログラムで留学を検討されている方の為に記事を書きます。
何が違うの?
古くから専門家の間で見解はありますが、国内ビジネススクールでMBAを、フランスビジネススクールでMScを取得して見て、経験則としての実感を述べます。シンプルな違いとしては、MBAは、幅広い知識や経験の共有が行う場であり、MScでは専門領域に特化し、知識を深堀りを行う場となっています。
- MBAは、Master of Business Administrationの略。一般的に、日本語では経営学修士号に言ったりします。
- MScは、Master of Scienceの略。この後に in 領域名を追加して、その学びの深堀りを行う専門領域を特化します。
講義のスタイル自体は、そんなに異なりを感じず、同じくアクティブラーニングが主体で、教員と学生の双方向のコミュニケーションを主体として学びを気付きあげていきます。しかしながら、MScで学ぶ学生の平均年齢が低い事から、実務経験に基づいた議論が深まらないというデメリットがあります。メリットとしては、若い世代というの経験がない分、まだ社会に染まってない部分もあり、かなり世間を鋭く観察しているという事で、思わぬ気付きがある点です。
最近、特にいろんな技術の発展から、Multiback Broundを持ちたいという学生が増えてきたようです。ですので、海外からのダブルディグリープログラムを選択する学生では、母国のビジネススクールではMBA、受け入れ先のビジネススクールでは、違う専門領域に特化したMScを取得しようとする学生が多く見受けられました。
私が在籍したEDHECビジネススクールでも、ここ数年で出来たMScプログラムも多く、本当に領域がバラエティーに富むようになってきました。ビックデータ分析や持続可能な事業創造など、社会のニーズに合わせて、発展してきたといっていいでしょう。
MScプログラム一覧
- MSc in Strategy Consulting & Digital Transformation
- MSc in Marketing Management
- MSc in Entrepreneurship & Innovation
- LL.M. in Law & Tax Management
- MSc in Management Studies
- MSc in Creative Business & Social Innovation
- MSc in Data Analytics & Artificial Intelligence
- MSc in Global & Sustainable Business
- MSc in Finance
- MSc in International Accounting & Finance
- MSc in Risk & Finance
- MSc in Financial Markets
- MSc in Corporate Finance & Banking
概略を視覚的に理解する為に、さっくりと大まかにMBAとMScの比較表に纏めました。あくまでも概略比較が目的ですので、各ビジネススクール事に異なる事をご了承ください。
MScの教育形式を学術的としましたが、これは講義を通してというより、修士論文を通してそう実感しました。私の場合、特にアカデミックのバックグランドがなかったので、沢山の英語論文を読み込んで、論文の書き方、ルール、引用方法、表現方法に手こずりました。多分、20代の学生の3〜4倍の時間を要したと思います。
しかしながら、文章を書く楽しさを発見した今日この頃です。
MBA (EMBA) | MSc | |
実務経験 | 必要 | 不要 |
年齢層 | 30代〜40代中心 | 20代中心 |
修士論文 | 原則不要 | 原則必要 |
開講形式 | フルタイム(パートタイム) | フルタイム |
教育形式 | 実践的 | 学術的 |
授業料(EDHECの場合) | 約500万円 | 約300万円 |
ダブルディグリープログラムがある日本のMBA大学院一覧【日本と海外の2つの学位を取得】
国内ビジネススクールのダブルディグリープログラムガル日本のMBA大学一覧(例)に関しては、
別記事に書いてありますので、ご興味のある方はご覧ください。
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