銀座・響・boeufでランチ【ウシを食うという贅沢】
銀座・響・boeufでランチをしてきた。
従兄弟で故郷の金沢からもう何年になるか東京へ出てきて今年の4月から博士過程へ進むという。大学生にいい思い出をと思い、また家からそう遠くない銀座のランチにした。
bouefというのは「ブッフ」と読みフランス語で牛を意味する。英語の「beef」にあたる。このようにフランス語と英語は非常に似ている事がわかる。
言語学者の溝江達英さん曰く英語はフランス語からの影響を多く受け、英語の語彙の約7割はフランス語由来のものらしい。
そして日本人の感覚からすればフランス語の方がなんかオシャレな感じがして、レストランの名前などはよくわからないフランス語が溢れているけど気づかない。
余談が多いが、最近のコロナウィルス騒動での客足の影響はと聴くと、特にランチよりディナーの影響が大きいそうだ。理由としては、まず銀座の華と言っていいクラブやバーが客足が途絶えており、ターゲット顧客である、その飲み屋の客やホステスさんが減少しているそうだ。
確かにマスクをつけて銀座のクラブのホステスさんとお話ししても興醒めするだろうし、客足が減るのもわかる。そうは言ってもランチは、この機会に割安で銀座などを利用しようという財布の紐が硬い筆者などがいるようにランチはまずますの客足との事だ。
今回、利用したのはレストラン予約サイトの一休からでサーロインステーキのメインを含む全7品のコースで40%オフで4400円だから、銀座にしてはリーズナブルな価格で、従兄弟が肉が好きということもありこちらのメニューにした。
フランスパンを薄くきりカリカリに焼いた者に白身の魚のすりつぶしたものをのせたもの。もしお酒を飲むのならツマミとしていいのだろう。この日はオレンジジュースをチョイスしたのでしっくりこない。
上品なサラダ。このガラスの器はキン肉マンに出てくる「プリズマン」を思い出させる。光の反射がなんとも美しい。
牛すじの煮込みにキャベツの茹でたものを合わせている。そこまで柔らかくもなく、適度なかみごたえを残している。
メインのサーロインステーキ。焼き方はミディアムにした。ソースは和と洋から選べる。和は柚子胡椒、塩、ワサビしょうゆから少しずつ味を変化させながら楽しむ。サーロインステーキと言ってもそれほどサシが入っていないのであっさりといただける。
最近、「ゾウの時間 ネズミの時間」(本川達雄、1992)を読んでいるが、本川さん曰く、「早く肉をつつくりたいなら、小さい動物を育てればいい。小さい餌で肉をたくさん作りたいなら変温動物を飼えばいい。恒温動物の10倍収穫がある。ウシを食うという事は、時間的に見ても、エネルギー的に見ても、はなはだ贅沢な事だ」とある。
Feed Conversion Rate(増肉係数)というものがあるが、これは1kg の肉を作るのに必要な餌の量で、例えばサケなら約1.2、ウシなら約8と言われるのでウシのような高温動物で大きなものは燃費が悪いのである。これから世界がタンパク不足になるであろうと予測があるので、この本川さんの本は参考になる。
ちなみに従兄弟曰く、彼が小学校の時には教科書に紹介されていたとの事で、なんとも記憶力がいいものだと感心した。
ガーリックライスと味噌汁とお漬物。ガーリックライスにはしそが刻まれて入っておりさっぱりと頂ける。
グリーンピースのエッグマフィン。なんとも芸術作品のように美しい。
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