Economic Crime Management (経済犯罪マネージメント)・グレーな世界
Economic Crime Management (経済犯罪マネージメント)って何?
フランスのビジネススクールに行って、何が一番驚いたかって、このEconomic Crime Management (経済犯罪マネージメント)でした。
私が通ったEDHECビジネススクールでは、単位の出ない講義がいくつか用意されていて、これもその一つです。
実際にマフィア、誘拐犯、ヤクザ、ハッカーなどにジャーナリストとして突撃取材した事のある教授が講義してくれたので、リアリティーは半端ないです。
資料の配布もないでしす、点呼もない、その場で理解して終わりという講義でした。
日本のビジネススクールや学校なんかでは、教えてくれない内容でした。しかし、やっぱりこの世の中には裏の社会があって、表の世界に食い込んでいる事を知っておいた方がいいと最近になってより一層強く感じています。
なぜなら、今の世の中はどちらが表で、どちらが裏かが分かりにくくなってきたように感じるからです。
ひょっとしたら、今、真面目な顔をして表舞台で会見している人の方が、えげつないと感じにさえ思える事が多くなってきました。
なぜ、フランスのビジネススクールでこんな事を教えてかと言えば、「もし、あなたが会社のトップになったならば、必ず裏の社会の人が近寄ってくる。その時に、経営者は意思決定しなければならない。その為の準備として、そのような事があるという事を知っておかなければならない」という説明でした。
末端の社員でいると知る必要もない事ですが、会社のトップや組織のトップに経つと、我々の想像もつかないような情報に触れ、判断を迫られる時がくるというです。
学部から上がってきた生徒になんか言わすと、学部でもあった講義なのでそんな驚く事はないと言っていました。もう、免疫がついているのですね。
今、テレビ、新聞、雑誌などで出ている情報が本当の事を伝えているのか、疑問に思うような事が増えています。
いっその事、「テレビなんて捨ててしまった方がいい」そう思ってテレビは日本に帰国後捨ててしまいました。昔は相当なテレビっ子でしたが(笑)
負の感情を掻きむしるような情報ばかりを垂れ流して、本当に暗い気持ちになっている視聴者がいる事を考えると本当に気の毒にさえ思えて仕方がありません。
そして世の中で起こっている事象の裏側、社会の仕組みなどを教育の現場で教えられる人材が求められているのだと思うようになってきました。
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