2017年、EDHEC Business Schoolへの留学中、パリに住むクラスメートの家庭でクリスマスイブを過ごす機会がありました。
当時の日記をもとに、フランスの一般家庭で体験したクリスマスの記録をまとめます。
一人でリールに残っていた私を招いてくれた
フランスの生活に関して、パリにある同級生の家庭でのクリスマスに参加させてもらいましたので、そちらを紹介したいと思います。
招待された理由は、他の学生たちはアイスランド、スペイン、ロンドン、東欧など、クリスマス旅行でどこかへ行っていたのですが、私は特に予定もなく、一人でリールにいたからです。
それを不憫に思った同級生のお母さんが、
「伝統的なフランスのクリスマスを経験させてあげてはどう?」
と言ってくださったそうで、その優しさから招待いただきました。

教会から始まるクリスマスイブ
アメリカではクリスマスイブにあまり集まらないと聞いていますが、パリのイブは家族勢ぞろいでのお祝いでした。
例えて言えば、日本のお正月のような感じでしょうか。
夕方から教会に行き、3時間ほど、歌や説法を聞きます。これが、結構忍耐がいります。

家に飾られていたクレッシュ・ド・ノエル
同級生の家には、クリスマスの飾りとしてクレッシュ・ド・ノエルが置かれていました。
クレッシュ・ド・ノエルは、キリスト降誕の場面を小さな人形で再現した飾りです。馬小屋を中心に、聖家族や羊飼い、動物、村人たちの人形が並べられていました。

フォーマルに整えられた食卓
教会での儀式が終わると、家に戻り、前菜、メイン、チーズ、デザートと食事会を行います。
これは日本のおせち料理のような感じでしょうか。
家族での食事会にもかかわらず、皆さんスーツにネクタイとフォーマルにドレスアップしていました。この辺りも、特別な空間を楽しむ雰囲気づくりなのでしょう。

フォアグラ、サーモン、牡蠣、エスカルゴ
前菜は、フォアグラ、サーモン、牡蠣をブッフェスタイルでいただきます。これにエスカルゴを加えたものが、伝統的にフランスのクリスマスでいただく料理だそうです。
薄く切ったパンを少し焦げ目がつくくらいに焼き、そのパンの上にフォアグラやサーモンを載せて食べます。これが絶品で、このフォアグラの美味しいことは何とも言えません。
全てがシャンパンと白ワインに合うような構成になっており、お父さんが自称COO、つまり Cooking Operating Officer と言っていましたが、このお父さんの料理の腕が大きかったと思います。
大人と子どもの時間を分けるフランス流
食事が進むうちに、皆いい具合に酔いが回ってきて、歓談が盛り上がります。
小さい子どもたちにはプレゼントを渡して先に寝かしつけていました。大人と子どもの楽しみの空間を分けて、大人は大人で楽しむというのがフランス流らしいです。
デザートには、マチルダお手製のチョコレートケーキもありました。さらにクラスメートがホールケーキを持ってきてくれたため、さすがに全員で食べきれないほどでした。
歓談は0時くらいまで続きました。


プレゼント交換と包装紙の違い
食事会の終わりには、クリスマスツリーの下に置いていたプレゼントを皆で交換し合います。
プレゼントは質素なものや、心のこもった手作りのものが多かった印象です。例えば、シャンプーや手作りチョコなどです。多くの人に贈るので、予算が限られているそうです。
日本人の私から見て面白かったのは、その場で中身を開けて、包装紙をクシャクシャにしてまとめて捨て、中身だけを持って帰ることです。
家に持って帰るとゴミになるので嫌なのでしょうか。さすがに理由は聞きませんでしたが、とにかくプレゼントの中身や気持ちが大切だという意味だと思います。
フランスのおもてなしと家族の時間
その同級生の彼氏はドイツ人でしたので、24日はイブをパリの家族と過ごし、25日は彼氏の家族とドイツで過ごすとのことでした。
これは日本のお正月のように、夫と妻の実家を交互に行くようなものでしょうか。
よく日本のおもてなしの良さを海外にアピールしますが、フランスのおもてなしも負けてはいません。
お茶一つにしても、どのフレーバーがいいか、いくつか香りを嗅がせて、ゲストに選ぶよう促します。
レストランなどで食事をするのとは違い、フランスの一般家庭のクリスマスに呼んでいただき、貴重な経験ができました。
兄弟や家族とゆっくり時間を過ごすっていいですね。


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