5都道県・緊急事態宣言解除・QBハウス・西村経済再生相・東京
2020年5月25日
政府は東京など5都道県でつづく新型コロナに関する緊急事態宣言の解除について25日に基本的対処方針等諮問委員会を開いて諮問する。
解除が妥当と判断されれば政府の対策本部で正式に決定される。残る東京と埼玉、千葉、神奈川、北海道が対象から外れれば日本での緊急事態宣言全面解除解除となる。
安倍晋三首相は24日、首相官邸で西村経済再生相や加藤厚生労働相らと感染状況を確認した。西村氏はその後の記者会見で25日に専門家で構成する諮問委を開くと記者会見で述べた。
諮問委の判断を踏まえ同日中に政府の対策本部も開催される見通しとなる。
政府や東京都がモタモタと緊急事態宣言解除や休業要請解除の調整をしている内に、市井や民間企業の対応はすこぶる早い。
「日本は危機対応に必要な要素、すなわち国の結束、知力、技術力、慎重さを全て持った国だ。島国で出入国管理しやすく、対応も他国に比べると容易だ。危機が終わったとき日本は国力を高めているだろう」とフランス人の経済学者ジャック・アタリ氏が言うように、政府の発表を待たずに東京の街は衛生意識を高めながら経済の復興に向けて前進しようという事の機敏さが見られる。
東京品川区にある武蔵小山商店街では日曜日という事もあり多くの買い物客で賑わった。この日はポカポカ陽気で20度を超える晴天に恵まれ、3蜜を意識しながら自分で考えて判断する。そんな国民の衛星意識の高さと、非科学的な行政との間には大きな距離感が発生しているように思われる。
休業要請といってて店舗を経営するオーナーにとっては100万円、200万円の補助しか出ずにいる現状。東京の家賃や従業員への補償にどうやってキャッシュフローを回して行けば良いのかという計算もせずにいる政府や自治体に多くの疑問の声が投げられている。
武蔵小山駅前にある高層マンションのテナントに入るQBハウスは、いまだに休業が続いている。
武蔵小山駅中にあるショッピングモールでは、大手企業が営む店舗が多く、緊急事態宣言前とはいえ、いまだに休業中の店舗が目立つ。営業しているのはフランスパンが有名なパン屋と大手のコーヒーチェンのみとなっている。
近所にある大手ファミリーレストランの「ジョナサン」では日曜日という事もあってほぼ満席の状態であった。久しぶりの賑わしい店内にスタッフの一人は笑顔を浮かべて、「なんか忙しくなって来ました」と今後の復活に大きな期待を寄せていた。
目黒区内の公園では、いまだにブランコなどの遊具に黄色テープ(立ち入り禁止)が貼られていて子供たちの姿は見えな。24日の日曜日は人気スマホゲームのポケモンGOのイベントがあり、家族連れや大人たちがイベントである「色違い」とやらのモンスターを目当てにゲームを楽しんでいた。
約6週間前に貼られた黄色いテープ。随分としなびれて来たように見える。緊急事態宣言が解除されればこのテープは撤去されるのだろうか。
子供たちの騒がしい声が公園で聞こえる日が待ち遠しい。
西小山駅から洗足駅までつづく西小山緑道。東京には珍しい視界が開けた緑の道で空が綺麗。太陽の光を浴びてビタミンDを生成、免疫力を向上しようがごとく多く人が散歩を楽しむ光景が。
勝海舟の自宅も近くにあった洗足池。こちらも晴天に恵まれた日曜日にフレッシュな空気や水辺の憩いを求めて多くの近隣住民が集った。
これまでStay Homeという欧米の真似で変な横文字を使用するマスコミや東京都知事にも不満を言わずに家で過ごして来た模範的な都民。さあそろそろ良い時期ではないかと、外に出て日光浴を楽しみ姿が。池の鯉に餌をやる姿にも皆、マスクを着けていた。
洗足池の水の溜まり場には鯉が餌を求めてやってくる。パクパクと口を動かし、我さきに餌にありつこうと密集する鯉たち。「3蜜は避けてくださいね」
本紙の熱烈な読者である大阪のY氏は、テレワークで自宅からほぼ7週間家から出ずにいる。ただ唯一の現在抱えている心配は2週間毎にいく理髪店QBハウスが営業していない事であると言う。近所のQBハウスはいまだに休業中で出そうだが、「なんとか他の1000円カットを見つけて、しのいでいますと、そう取材に応じた。
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