渋谷スカイ【高さ230メートルの展望台から見る日本とフランスの共通点】
2019年11月に開業した渋谷スカイに行ってきた。
遠方から大切なゲストが来られるので、是非一度出来立てホヤホヤの展望台からの東京の夜景を見て欲しいとのフランス人上司からの提案だ。
1ヶ月前から予約しないと入れない。料金は2000円。入場は時間設定されていて、20分刻みの間で入らないければならない。
その前にエクセル 東急のアビアント(フランス語で「またね」という意味)で夕食をとるため、食事の時間から展望台までのアクセスを確認するために下見にいった。
受付の人に、チケットが20分刻みで少し遅れるかもしれないけど、大丈夫かと問い合わせたところ、「今晩は多分すいているので大丈夫です」との回答だった。多分、平日の晩なのでそこまで混んでないかと思ったが、あとで考えるとこのコロナウィルスで中国人観光客が減っている為ではないかと気付いた。
昨日まで関西にいたが、関西国際空港などは中国との就航便が80%も削減されているので、特に中国人観光客に依存している空港としては大打撃だと思う。
渋谷駅前の渋谷スクランブルスクエアから14Fまでのエレベータにのり、そこから有料の専用エレベータで一気に45F、230メートルの屋上展望台まで登る。
案内している方は良かれと思ってこんな高いところまで連れてきているが、高所恐怖症の人には迷惑な場所なので、ここにゲストを連れてくる時は事前にきく心配りも必要だ。
案の定、一緒にきた同僚は高所恐怖症で45Fまでエレベータで登ったが、屋上には出ずに、中で待っていた。
綺麗な景色ではあるが、「ああ、こんな街には住みたくないね」と昨日までいた関西の地方の山の緑とあおい空が見える景色を懐かしむ。
ちょうどアビアントで食事をしながら、フランスと日本の共通点という話題で日本に4年ほどいるフランス人の分析を聴けて面白いと思った。
彼曰く、フランスと日本の共通点は3つあると、
1つは、食べ物。非常に美味しい食べ物を愛すということ。
日本にいたら気づかないかもしれないが、あのユーロスターで1時間30分でフランスのリールからいくことができるロンドン。ロンドンの人間も認めているが、小さい頃から舌が馬鹿になって、味がわからないと言っている。
フランスは、ヨーロッパの中でも美食を愛する国だ。
確かに、昨日は牛肉のヒレ肉など美味しい食べ物を頂いたが、そんなに食えるモンではない。
最近は、圧力鍋で炊き立てのご飯を焚き、生卵とネギを刻んで、熱熱のご飯にかき混ぜた「卵かけご飯」が一番美味しく思える齢になった。
2つ目は、農業大国だという点。
パリや東京などは例外だが、地方にいけば広大な農地が目に見える。フランスはヨーロッパの中でも農業大国。国土の約50%が農地であり、小麦の輸出量は世界第2位でもある。
日本では後継者不足や食の多様化、減反などで農地が減っているが、農耕民族という点では同じだろう。
国の自給率を増やすというのは、国の底力として必要で、、、例えば、今回のコロナウィルスのように海外からの食糧に依存していたら、いざという時には物流網がストップし、人間にとっての燃料がなくなる恐れがある。
3つ目は、
封建制度。これは小さいな領主が集まっていて、その地方を支配して税金を徴収していた歴史の事をいう。日本で言えば、明治維新の前にあった藩の事をいう。フランスのそれぞれの国に王族・ナイトがいてその地方を納めていた。
これは何を言いたいのかというと、企業を経営している者から見れば、忠誠心という、または従順な人間がそれぞれの役割を歯車の部品としてこなし、組織のために働くという事を言いたかったのだろう。
特に、日本人の私の目か見ていても、両国ともにヒエラルキーの組織文化であり、北欧の個人主義、フラットな関係を好まない領主がいるように感じる。
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