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弱者の哲学【名勝・野村監督を忍んで】

2020 2/11
弱者の哲学【名勝・野村監督を忍んで】
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弱者の哲学【名勝・野村監督を忍んで】

極めて優れた時代が行われたという唐。

その唐代、治世の問題を真正面から取り扱い、帝王学の指南書となった「貞観政要」でこう言っています。

「平安な時が一番危うい。怠けたり、贅沢に走ったり、苦言をいうものを遠ざけ、おべっかを言うものを採用したりして。人間というのは自惚れた、侮ったりとかしがちだが、これを戒めねばならない」

と言うこの気の緩み、侮りが、逆に言えば、弱者が強者に勝てる機会を与えてくれます。

1990年代に毎年Bクラスのヤクルトを常勝軍団に変え、日本シリーズでの西武との決戦は本当に面白かった。

これまで野球などに興味などない人間がテレビにかじりついて観るほどに面白い野球を見せてくれた。

弱者の戦略で、セリーグの強者・巨人を抑えて6度のリーグ優勝はまさに弱者が強者にかつ、醍醐味を味わせてくれました。

最近、橘あきらさんの「幸福の資本論」を読んで知ったのは、パイオニア(開拓者)と言うのは弱者がとる戦略だと言う事。変化が乏しい環境では、自然と強者が有利になるから、強者はその人的資本、金融資本、社会資本を投入して、勝つまでじっくりとすればいい。

弱者は、環境変化の激しい場所を選ばざるを得ないから、あえて開拓者としての道を選ぶしか強者に活路を見出せないのです。

変化の少ない環境では、競争がはげし過ぎて、生き残っていけない。

野村監督と宮本慎也の共著「弟子」のなかから印象に残った一説です。

「プロセスなき成功は、失敗より恐ろしい」

スポーツの世界では、時に「勝っちゃった」とい状況が起こります。

大舞台でアドレナリンが噴出し、普段以上の力以上のものが出てしまうことがあるのです。

それをたまたまだと冷静に分析できればいいのですが、自分の実力以上だと勘違いしてしまうと、そこから不幸が始まります。

永遠に埋まらないギャップに悩み続けることになるのです。成功が人をつくることもありますが、やはり、まずは結果にふさわしい人間にある、結果が出て当然と思える取り組みをすることが先決だと思います。
<失敗してだめになった人より、成功してだめになった人の方が多い><失敗する恐ろしさよりも、いい加減にやって成功することの方が、もっと恐ろしいのだ>

本当に弱者が強者に勝つには、どうすればいいかという事を常に考えられた方で、私にとっては学びの対象としていつも人生の参考にさせて頂いた方でした。。

野球ファンと言うより、野村監督ファンでした。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

この記事を書いた人

自由度の高い発信を求めて2019年11月よりFurublogを開設。雑誌や新聞で幅広く活躍中。鮮魚店配達、料理人、うどん打ち、電気工事士、デパートの早朝掃除、事業開発など様々な職種を経験。フランス留学、食文化、温泉、時事ネタなど独自の視点で発信。

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