EDHEC・ダブルディグリープログラム・前期の講義・一覧(MSc in Management Studies)

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EDHEC・ダブルディグリープログラム・前期の講義・一覧(MSc in Management Studies)

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フランスのグランゼコール・EDHECビジネススクールの授業ってどんな感じなの?

2017年から2018年に受講したMSc in Management Studiesとういプログラムの内容です。

NUCBからEDHECへのダブルディグリープログラムやEDHECのMScプログラムの入学検討されている方むけの記事となっています。

毎年、進化しており現在の内容とは異なる点もあると思いますので、その点は御留意ください。

前期の講義・一覧(MSc in Management Studies)

前期に受けた講義の概要を要点だけど絞って、下記に纏めます。単位認定があるもので8講義、単位認定がないものが2講義あります。

  1. Cost & Managerial Accounting:4ECTS
  2. Corporate Finance:4ECTS
  3. Organization Behavior:4ECTS
  4. Strategic Management:4ECTS
  5. Research Method: 2ECTS
  6. Business Ethics : 2ECTS
  7. Human Resources Management:4ECTS
  8. Talent Identification & Career Development (TICD)
  9. French (Language Course)  (単位なし)
  10. Sense Making (単位なし)

Cost & Managerial Accounting:

アカウンティングは税務や監査の為の、フィナインス・アカウンティングとマネージャーの意思決定の為のコストアカウンティングに分かれますが、こちらは後者になります。NUCBでも講義をうけたお陰で、馴染みがありましたが、仕分けの際の解釈で英語のトリッキーな表現がうまく掴めない場面があり、どちらかというと英語での文章読解能力が問われていると思いました。また、NUCBでは経営者の視点からみた経営判断の方に重点を置かれていましたが、こちらは計算算出の実務的能力により重点が置かれていました。ですので、最終試験での計算ミスが大きな減点に繋がる為、試験準備はこの計算練習に、ほほぼ労力を費やしました。

Corporate Finance

こちらもNUCBで受講していたので、内容はしっくりくるものでした。マーケット分析に関してはより欧米に集中した内容となっていました。日経新聞はフランスにきてからも毎日読んでいますが、BlombergやFinancial Timesなども読みはじめて視野が広がったと思います。また日本市場は貯蓄という資産をたくさん持っている国であり、その逆もしかりですが、講義では大変注目される市場でしたので、再度勉強するいい機会でした。Corporate Financeの大きな目的は、企業の価値の最大化を目指すことです。将来キャッシュフローをディスカウントレートで割る公式を、債権やローン、株、自分の給料に当てはめて、手計算する方法を学べたのは良かったと思います。なぜエクセルを使用せず手計算するかというと、即座に自分の頭で概算して意思決定する能力を養うというものでした。確かに社内で報告を受けた時に、「この計算、何かおかしいな」とわからないといけない場面などあるかと思います。また、コンピューターに頼りすぎて、自分の能力がかなり鈍っているなと感じましたので、いい頭の体操にもなりました。

Organization Behavior

一番印象に残っているのが病気の子供たちの夢を応援する慈善団体への募金を2週間以内で集めてくるというグループワークです。フランスではフランス語を話せるかがかなり重要になってきます。企業を廻っても、街で募金を集めるにしても、英語は通用しないですから。とういうことで、「自分の役割をどうするのか?」、「自分たちの強みは何か?」を考える必要があります。ロシア、ガーナ、カメルーン、インドと日本人の構成メンバーですが、何をやるにしてもタイムマネージメントがうまくいかずに、多様性チームをまとめるのが大変でしたが、リールの街中と学内で、ロシア人の絵描きと日本人の書道家によるコラボレーションという企画で、フランス人がいない中でも6位中4位という結果は検討したと思います。1位のチームはフランス語が話せるメンバーが3名以上を占め、募金集めのタイミングと立地をしっかり掴んでいたチームでしたし、やはりマーケティング力とリーダシップ力で優れていた結果だったと思います。

Strategic Management

戦略論はNUCBでも相当な講義でたたき込まれましたので、前期の講義の中では、いちばんしっくりきました。3C分析や5F分析などは一番基本にありますが、そこから発展したProf.Tofstigaの独自のフレームワーク, Big Picture分析やUSC(Unique Competitive Space)分析を使用してケースを踏まえて考えていきます。例えば、国であれば国境があり、その国を守るためには国境に兵士や武器という資源を効率よく配置していくことが、国を守る上で重要となっていきます。企業の場合はUCSという国境を特定することで、その会社の資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を有効活用して、自分たちの競争優位性を守り、拡大し勝ち抜くといったことになるのかという解釈しています。

Research Method

MScはMBAと比較してよりアカデミックな内容ですから、修士論文が求められます。修士論文を進めるために、テーマの設定方法から、研究手法を学びます。NUCBではケーススタディーが求められますので、ダブルデグリィーの場合、EDHECでの修士論文とNUCBのケースタディーの両方必要となります。(MScのプログラムの中にはケーススタディーが認められているものもあります)NUCBの担当教授の先生とは月一度スカイプを介して打ち合わせを持って頂いていますが、アカデミックな内容もフォローして頂いており助かっています。これは、アカデミックと実務の内容の両方をバランス良く兼ね備えているNUCB教員陣の大きな強みかと思います。

Business Ethics

フィンランドのタンパレ大学から教員を迎えて講義が行われました。マネージャーは日々の中で、意思決定を迫られます。そして、それは企業倫理からみれば、白と黒はっきり分け隔てできずに、グレーの領域がほとんどです。ですからこれが正解というものがない中で、自分の“モノサシ”をもつ必要があります。それぞれのステークホルダー、株主、経営者、従業員、取引業者、地域などの立場からみて、それぞれの関心は異なります。例えば、株主は利益の最大化を望みますし、従業員は給料の最大化を望みます。そのようなグレーのエリアでどのように自分のモノサシを持って意思決定していくかという内容です。正解のない、議論ですが、大切な内容かと思います。

Human Resources Management

ヨーロッパでの人事制度がベースなっています。例えば、フランスで大企業に就職する場合にアセスメントセンターをいう過程を通過しないといけません。アセスメントセンターで評価される主な個人の能力は下記の8つです。それをここではソフトスキルと呼んでいます。ソフトスキルとは端的にいえば、「グループの中で如何に振る舞うか」ということです。この講義では、そのソフトスキルを評価する手法、開発する手法を、6名からなるグループ毎に考えて実施します。個人的には一番、日本との教育方法の違いを感じた講義でした。

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