ピパの湯ゆーりん館・美唄焼き・アルテピアッツア
北海道の美唄って何が有名なの?
日光のめぐみを感じる広大な自然に囲まれた露天風呂
北海道にいくのは約10年ぶり。2008年の洞爺湖サミットの前年に社員旅行で訪れた以来となります。
北海道には日独勤労青年交流事業で初めての海外であるドイツに行った時のルームメイトだったNさんがおられるのを思い出し、事前に連絡を取りました。今は、美唄にいるとの事で、用事のある札幌からは電車で1時間ほど。約10年ぶりの再会で、お会いできるのを楽しみにしていました。
美唄(びばい)は三井・三菱の2大財閥が1900年初頭に炭鉱を操業し栄えた町との事です。1970年代には安価な石油へと代変えが進んみ、炭鉱は閉山されました。
そんな美唄ですが、楽しみが3つあります。
- 温泉。ピパの湯 ゆーりん館
- 芸術。アルテピアッツア美唄
- 食文化。美唄焼き(やきとり)
です。
デービッド・アトキンソン氏が「新・観光立国論」の中で、観光が成り立つ条件を「気候」、「自然」、「文化」、「食事」の4つを定義しています。そして、この条件を満たす国ほど観光に強い国ということであると本書では述べています。
まさに、この美唄はこの4つの条件を満たすにふさわしい場所でした。
1つ目、温泉。ピパの湯 ゆーりん館
緑豊かな大自然の中で、解放感のあるやすらぎとぬくもりのスペースが広がるピパの湯ゆーりん館
ここは青の洞窟温泉として有名ですが、印象深いのは日光の恵みです。
ちょうど訪れた日は晴天に恵まれて、肌寒い北海道の10月にして露天風呂で澄み渡った空気の中、日光に恵みを享受できたのが記憶に残っています。
ビタミンというのは、体内で合成することが来ませんが、唯一できるのがビタミンDです。ビタミンはコレステロールから作られますが、もう一つ必要なのが太陽の光です。
北フランスに住んでいた頃、太陽に当たらない長い冬のせいか、珍しく病気にかかりました。医者から処方されたのでビタミンDとビタミンCです。日頃、日本にいると気が付きませんが、樺太ほどの緯度である北フランスにいて病気にかかると、本当に太陽の恵みの有り難さに気が付きます。
2つ目は芸術。アルテピアッツア美唄
北海道美唄市出身でイタリアなどで活躍されている彫刻家の安田侃(やすだかん)の作品が大自然と旧小学校の校舎を借景に楽しむ事ができます。
この日も香港からの観光客と遭遇しました。私はその美術館の存在を知りませんでしたが、海外の観光客はよく北海道の魅力を知っていますね。
幼稚園が近くにある、この美術館を日常の風景として遊んでいました。それもまた良かったです。
スタッフの方に、「どのシーズンが一番好きですか」と聞くと、「初雪の降った直後、まだ誰も足を踏み入れていない風景が一番好きです」と答えていました。今年の2月に北海道に行く予定でしたが、このコロナ騒動で延期になりました。
なかなか雪が降った時に行くのが大変ですが、私もその雪が降った風景を拝んでみたいと思います。
3つ目は、食文化。美唄焼き(やきとり)
一緒にドイツに行ったNさんが予約してくれたました。元祖美唄やきとりのお店「福よし」さんです。
内臓や肉を1串にさしてあるのが美唄やきとりと言います。炭鉱で栄えた1950年代に「美唄やきとり」が誕生したそうです。
福よしの美唄焼きとりは、一串にモモ、タマネギ、キンカン、レバー、砂肝、ハツが刺されています。
特に内臓は新鮮さが伝わります。歯応えがあって、炭火で焼いているので香ばしさが伝わります。
このように美唄では、「気候」、「自然」、「文化」、「食事」の観光に必要とされる4つの要素が揃っています。
ああ、また美唄にいきたいなー
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