マスク警察からの島国の法則「ゾウの時間 ネズミの時間」を考察
前回のスズメが桜の花から蜜を吸い取る行為を「ゾウの時間 ネズミの時間」(本川達雄、1992)から考えさせられたが、同著の中で古生物額に関する「島の法則」の紹介があり、今回のコロナウィルス問題に思いがはせた。
動物のサイズが島と大陸の間では異なるってくると言う。島に隔離されると、サイズの大きい動物は小さくなり、サイズの小さい動物は大きくなる。このような島の動物のサイズの変化の方向性は、化石から調べていく。
例えば、ゾウの様な大きなサイズの生き物は島に隔離されるとどんどん小さくなっていき、ネズミの様なサイズが小さな生き物は大きくなっていく。(大陸のサイズと相対的に)
なんでこの様なことが起こるかと言うと、一つに捕食者の問題だと考えられている。島には大陸に比べて捕食者が少ない。おおざっぱにいうと1匹の肉食獣が生き延びるには、100匹の草食獣がいる必要がある。しかしながら島は狭いので、草食獣が食べる十分な草の量が限られている。肉食獣は生きていけないが、草食獣の方は生きて行けるという環境条件が出来上がる。
ということで島には捕食者がいなくなってしまう。この様な環境に適応するために、ゾウは小さくなり、ネズミは大きくなるという。
そこからアメリカで研究生活を送っている頃に人間にもこの「島の法則」が当てはまりそうだと思ったらしい。つまりは、大学内ではめちゃめちゃ優秀な奴が日本では考えられないほどスケールの大きな研究をしている。一方で大学の外に出れば、スーパーの店員にしても、車の修理工にしても、驚くほどに対応がトロトロし、不適切と感じたらしい。
という事で、島国という環境ではエリートのサイズは小さくなり、ずば抜けた巨人と呼び得る人物は出にくいのではないか。逆に一般庶民は、そのスケールが大きくなり知的レベルは高くなるのでないのかと。
大陸に住んでいれば、周りの目を気にしないでスケールの大きい事を考えたり、実行したりする事も可能だろう。同調圧力の様な物も少ないし、嫌ならよそに逃げればいいから。小さい島では、そのような発想も出てこないだろう。
今回のお魚やお肉の商品券の議論が漏れてきたり、1世帯にマスク2枚を配布する話を聞いていたら、この「島の法則」が当てはまりそうだ。
もし動物が弾性相似なら、時間が体重の1/4乗に比例すると言うマクマホンの説明
力 = 質量 X 加速度 (ニュートンの運動の第二法則)
ところで
質量 ∝ 長さX断面積
加速度∝長さ/(時間)^2
これから上の運動の第二法則に入れると
力∝長さX断面積 /(時間)^2
ゆえに
力/断面積∝(長さ)^2/(時間)^2
筋肉の出す単位断面積あたりの力は一定なので、上式の左辺は一定となるから、
時間∝長さ
弾性相似なら、長さ∝(体重)^(1/4)なので
時間は体重の1/4乗に比例となる
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