理髪店・休業・QBハウス・西村経済再生相
新型コロナ特措法に基づく政府の緊急事態宣言を受け、東京都は七日、都民に対して、八日午前零時から外出自粛要請を行うと発表した。
民間事業者への休業要請は見送った。小池百合子都知事は記者会見し「国と引き続き調整する」と述べるにとどめた。日常生活に最低必要な「社会インフラ」として、病院やスーパマーケット、銀行などを除外して、休業要請する業種を検討していたとマスコミにより報じられた。その中には、理髪店もあったのが西村経済再生相は理髪店は生活に必要な「社会インフラ」として考えていると述べた。
東京都と西村経済再生相がモタモタと休業要請の対象業種を調整している内に、民間企業の対応はすこぶる早い。、
「日本は危機対応に必要な要素、すなわち国の結束、知力、技術力、慎重さを全て持った国だ。島国で出入国管理しやすく、対応も他国に比べると容易だ。危機が終わったとき日本は国力を高めているだろう」とフランス人の経済学者ジャック・アタリ氏が言うように、一度決まったことに対しては団結して事に望もうという事の機敏さが見られる。
という事で、大手の1,000円カット(現在は従業員の賃金向上と教育費用に投資するため1200円となっているが)のQBハウスは4月10日から緊急宣言の対象都府県での休業を決めた。
しかしながら休業状況は店舗によって異なり、大阪のとあるQBハウスでは、4月8日(水)より既に臨時休業に入った。
トイレットペーパーのドラッグストアには関心はないが、散髪できないのでは精神衛生上よくないと言う事で都内某所のQBハウスに駆け込んでみた。ここは2019年末にオープンしたばかりの高層タワーマンションの2FにあるQBハウスである。
「3蜜」を防ぐ為に、ドアが開放されている。「営業していますか」の問い合わせに、営業している確認がとれ、明日から休業するというので、まだ前回散髪してから12日しか経過していないが「切り溜め」をしてもらう事に。ちなみに1000円カットなので、2週間に1度はカットして頂いている。1ヶ月にしても2000円となんともリーズナブルだ。
昔からあるシャンプー、顔そりがある理髪店は1回4000円くらいするので、2回いってもそれの半額である。
お店のスタッフによると「休業中に給料が出るかどうかが決まっておらず、とりあえず休業することだけが決まっている」とのことだった。QBハウスの中には大型店もあり、1店舗で40人以上も働くお店があるが、「そのようなお店は人の接触も多く休んだ方がいいのだろうと」いう。今回、訪れたお店は3席しかなく、できればお店としては営業したいが、どうなるか分からないとの事である。
ちなみにこの高層タワーマンション前にある駅のショッピングモールは一部のパン屋やコーヒーショップをのぞいて写真のように閑散としている。ここが東京のとある駅かと思うほどの光景であり、緊急事態宣言後の東京都内の様子は一変した。
本紙の熱烈な読者である大阪のY氏は、テレワークで自宅からほぼ1週間家から出ずにいる。ただ唯一の現在抱えている心配は2週間毎にいく理髪店が営業していない事であると言う。現在は短く刈り上げているが、「ロン毛にしようか、自分で切ろうか真剣に悩んでいる」と、そう取材に応じた。
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